かげやまクリニック

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木曜日・日曜日・祝日

骨粗鬆症とは?

骨粗鬆症とは?

当院では骨粗鬆症(骨そしょう症)の診断と治療に力を入れております。

骨粗鬆症は骨の構造が疎になり、強度が低下して骨折(骨脆弱性骨折)を起こし易くなる骨疾患です。骨の強度(骨の強さ)は、骨量(骨密度)と骨質 (骨の3次元構造)の2つの要因で決まり、70%が骨密度、30%が骨質に影響されます。骨折を最も起こしやすいのは腰椎(腰骨)で、次が大腿骨近位部(股)です。いずれも高齢者が寝たきり状態になる危険が大きく、後者は手術をしなければ歩行ができなくなります。したがって、50歳代からの予防が重要です。

骨粗鬆症の原因と症状

骨粗鬆症の原因と症状

1. ホルモン因子

骨分解を抑制する女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が閉経後急減し、骨量も急激に減少します。このため、骨粗鬆症患者は女性が男性の4~5倍に上ります。

2. 加齢因子

加齢とともに腸管からのカルシウム吸収率が低下します。

3. 遺伝因子

骨粗鬆症になりやすい体質や体格が遺伝します。

4. 栄養因子

カルシウム、ビタミンDやビタミンKなど骨形成に必要な栄養素が不足すると骨量は減少します。

5. 運動因子

骨形成に必要な栄養摂取量を増やしても、運動不足では筋・骨が形成されません。

6. 生活習慣

過度の飲酒や喫煙は腸管の働きを弱め、カルシウムの吸収率が低下します。また、日光に当たる機会が少ないと、紫外線によるビタミンDの活性化が起こらず、骨が形成されません。

7. 病気や薬の影響

甲状腺機能亢進症やクッシング症候群などの内分泌疾患、胃切除や吸収不良症候群などによる栄養吸収障害、ステロイドなどの薬剤、糖尿病などがあります。

以上のような素因を持つ人は骨粗鬆症の予備軍です。初期には自覚症状がほとんどありませんが、転倒やくしゃみなどのわずかな衝撃でも骨折しやすく(骨脆弱性骨折)、早期に骨粗鬆症の検査を受けることをお勧めします。

自宅でできる生活習慣予防

自宅でできる生活習慣予防

骨粗鬆症の予防には、バランスのよい食事と適度な運動が必要です。

  1. 乳製品や大豆などに多く含まれるカルシウム、魚やキノコに含まれるビタミンD、納豆・海藻・緑黄色野菜に含まれるビタミンKなどのほか、リンやマグネシウム、タンパク質の摂取。
  2. 喫煙や過度な飲酒は控える。
  3. 転倒に注意しながら適度な運動や日光浴を行う。

などを心がけましょう。

当院における検査の特徴

当院における検査の特徴

体の中では古い骨が分解・吸収された後に新しい骨が形成される骨新陳代謝が起きています。当院では骨密度に加え血液検査を行い、骨吸収と骨形成のバランスを明確化して、骨新陳代謝の状態に合わせた治療を選択しております。薬だけではなく、食事療法や運動療法も取り入れながら、患者さんごとにセルフメイドの骨粗鬆症治療に取り組んでおります。